MIME対応の日本語MUA。
インストール
動作環境
次のプラットフォームで動作を確認しました。
- FreeBSD 2.2.8, 4.3, 4.4
- LASER5 Linux 6.2 (+ libmd)
必要なもの
- libmd: FreeBSDでは不要です(標準でインストールされています)。
インストール方法
% gzip -dc breakseal-yyyymmdd.tar.gz | tar xvf -
% cd breakseal/
% vi Imakefile †1
% xmkmf -a
% make
% make install
% mkdir ~/.mailer
% mkdir ~/.mailer/inbox
% mkdir ~/.mailer/trash
% mkdir ~/.mailer/sent
リソース設定
Breakseal.ad
の内容を~/.Xdefault
に追加するか、リソースデータベース†2に追加します。
最低限、次のリソースは環境に合わせて設定する必要があります。
breakseal.catalog.deleteSpool
: POP3サーバから新着メールを削除する場合はtrue
を指定します。指定しない場合はfalse
を指定したとみなし、サーバにメールを残したままにします。breakseal.scribble.smtpServer
: SMTPサーバのホスト名。指定しない場合は「localhost
」を使用します。breakseal.scribble.mailFrom
: 送信者(Fromヘッダ)を表す文字列。指定しない場合は「ユーザ名@
ホスト名」を使用します。breakseal.scribble.signatureFile
: いわゆる署名ファイルのパスを指定します。
最初の実行(POP3サーバとアカウントの登録)
Breaksealを実行したときに~/.mailer/default
が存在しない場合は、POP3サーバとアカウントを問い合わせてくるので、次のように入力します。
% breakseal
Server:POP3サーバのホスト名
User:POP3サーバのアカウント名
Password:POP3サーバのパスワード †3
入力した情報は、~/.mailer/default
に保存されます。このファイルの中身を他人に見られないように注意してください。情報を変更する場合は、このファイルを消してからBreaksealを実行して、再度入力してください。
†1 Imakefileの編集
- デフォルトで
~/bin
にインストールされるようになっています。変更する場合はInstallBinDir
をインストール先で定義します。 - Kinput2を使用する場合は
UseKinput2
を定義してください。 - libmdのインストール先を変更した場合は、
MD5IncDir
とMD5LibDir
を適切に定義してください。
†2 リソースデータベース
- xrdbでXサーバに登録したリソース。
~/.xinitrc
のなかでxrdb ~/.Xresources
を実行して、Xサーバ起動時に登録する場合が多い。 - 通常、リソースデータベースが登録されている場合は
~/.Xdefaults
は無視されます。そのため、xrdb ~/.Xdefaults
を実行してから~/.Xdefaults
を書き換えても、設定は反映されません。また、リソースデータベースはXサーバと関連付けられますが、~/.Xdefaults
はXクライアントを実行しているホストと関連付けられます。設定が思い通りにならない場合は、これらの観点から調べると間違いに気付きやすいでしょう。
†3 パスワードの入力
- 入力した文字はエコーバックされません。
ウィンドウ
キャビネットウィンドウ
フォルダウィンドウ
フォルダにあるメールの一覧が表示されます。メールを選択すると、そのメールを開封ウィンドウで表示します。Incorporateボタンを押すと、POP3サーバから新しいメールを取り込みます。
Scribbleボタン
開封ウィンドウ
左側のペインにパートの一覧が、右側のペインにパートの内容が表示されます。左側のペインでパートを選択すると、右側のペインにそのパートの内容が表示されます。
Reply(返信)ボタン
返信メールの作成ウィンドウを表示します。左側のペインで「テキストタイプのパート」を選択している場合のみ、返信ボタンを押すことができます。
Forward(転送)ボタン
転送メールの作成ウィンドウを表示します。
Save(保存)ボタン
保存ダイアログが表示されます。左側のペインで選択されているパートのみが保存されます。
Delete(消去)ボタン
ゴミ箱フォルダ(~/.mailer/trash
)にメールを移動して、ウィンドウを閉じます。ただし、ゴミ箱フォルダのメールについては実際に消去します。
Imitate(複製)ボタン
メール作成ウィンドウ
上から順に、宛先一覧ペイン、題名編集ペイン、本文編集ペイン、同封一覧ペイン、送信ボタンが表示されます。宛先を追加するには宛先一覧ペインのなかの「新規追加」を選択します。宛先一覧ペインの宛先を選択すると、その宛先を変更、あるいは削除することができます。
添付ファイルを同封するには同封一覧ペインのなかの「新規追加」を選択します。ファイル選択ダイアログが表示されるので、ファイルを選択します。同封一覧ペインのファイルを選択すると、そのファイルを変更、あるいは削除することができます。
メールが完成したら、Send(送信)ボタンを押します。