qvwmのICCCM追従レベルを上げる
ICCCM追従レベルの測定
それぞれのウィンドウマネージャのICCCM追従レベルをxcomplianceで調べてみます。結果は次の通りです。
ウィンドウ |
WM_Sn |
VERSION |
WM_[1] Current を |
WM_[1] Current を |
---|---|---|---|---|
twm (R6.3付属) |
✕ | ✕ | ○ | ○ |
qvwm 1.1.11 |
✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
Window 0.20.2 |
✕ | ✕ | マップ直後の |
○ |
enlightment 0.14 |
✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
mwm 0.83 |
✕ | ✕ | マップ直後の |
✕ |
blackbox 0.34.0 |
✕ | ✕ | ✕ (WM_ |
✕ |
icewm 0.9.18 |
✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
kwm | ✕ | ✕ | マップ直後の |
○ |
ICCCM 2.0以降を満たすものはないようです。
qvwmへのパッチ
上記のように、qvwmではWM_TAKE_FOCUSメッセージのdata[1]
フィールドにCurrentTime
が使用されています。このままではLocalActive(局所的に能動的な)フォーカスモデルを利用するXクライアントで不都合が生じるので、その場しのぎのパッチを作成してみました。パッチの当て方は、次の通りです。
% tar zxvf qvwm-1.1.11.tar.gz
% cd qvwm-1.1.11/src
% gzip -dc どこか/qvwm-1.1.11-icccm.patch-1.gz | patch
パッチを当てた後のICCCM追従レベルは次の通りです。
ウィンドウ |
WM_Sn |
VERSION |
WM_[1] CurrentTime を |
WM_[1] CurrentTime を |
---|---|---|---|---|
バッチ後のqvwm 1.1.11 |
✕ | ✕ | マップ直後の |
○ |