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最新版はsanctuary-1.0.7.tar.bz2です。リリースノートと過去のリリースはRelease Notesから取得してください。
必要な構成
ビルドできたプラットフォーム
以下のプラットフォームでビルドを確認しました(i386アーキテクチャのみ)。
- FreeBSD 6.2/5.5
- Red Hat Linux 9
- SUSE Linux 10.1/9.1
imake、AntのどちらかでSanctuaryをビルドできます。
ビルドに必要なもの(Ant編)
ビルドは次のものに依存しています。
各プラットフォームではそれぞれ次のように準備するのが簡単です。
FreeBSD
以下のportsをインストールしておきます。
- java/jdk15
- devel/apache-ant
Red Hat Linux 9
一般的な開発環境に加え、次のRPMをインストールしておきます。
AntはApache Antからapache-ant-1.7.0-bin.tar.bz2
をダウンロードしてインストールしておきます。
SUSE Linux 10.1
一般的な開発環境に加え、次のRPMをインストールしておきます。
- java-1_5_0-sun-devel-1.5.0_07-1.1
AntはApache Antからapache-ant-1.7.0-bin.tar.bz2
をダウンロードしてインストールしておきます。
SUSE Linux 9.1
一般的な開発環境に加え、次のRPMをインストールしておきます。
- jdk-1.5.0_15-fcs
- apache-ant-1.6.0-42
ビルドに必要なもの(imake編)
ビルドは次のものに依存しています。
- J2SE Development Kit (JDK) 5.0
- imake (X.Org/XFree86)
- libxslt 1.1
各プラットフォームではそれぞれ次のように準備するのが簡単です。
FreeBSD
以下のportsをインストールしておきます。
- java/jdk15
- devel/imake-4 または devel/imake-6
- textproc/libxslt
Red Hat Linux 9
一般的な開発環境に加え、次のRPMをインストールしておきます。
- jdk-1.5.0_15-fcs
- XFree86-devel-4.3.0-2
- libxslt-1.0.27-3
SUSE Linux 10.1
一般的な開発環境に加え、次のRPMをインストールしておきます。
- java-1_5_0-sun-devel-1.5.0_07-1.1
- xorg-x11-devel-6.9.0-48
- libxslt-1.1.15-13
SUSE Linux 9.1
一般的な開発環境に加え、次のRPMをインストールしておきます。
- jdk-1.5.0_15-fcs
- XFree86-devel-4.3.99.902-40
- libxslt-1.1.2-58
実行に必要なもの
実行するには次のものをインストールしておく必要があります。
- J2SE Runtime Environment (JRE) 5.0
ビルドとインストール
コマンドラインからjava
を実行したとき、SunのJVMを実行するように環境変数PATH
を設定しておきます。特にLinuxでは次のように表示されることを確認します。
% java -version
java version "1.5.0_15"
Java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition (build 1.5.0_15-b03)
Java HotSpot(TM) Client VM (build 1.5.0_15-b03, mixed mode, sharing)
この後はビルドツールによって手順が異なります。
Antでビルドする場合
次の手順でビルド、インストールします。
% tar xf sanctuary-YYYYMMDD.tar.bz2 ★1
% cd sanctuary
% ant ★2
% su
# ant -Dprefix=path install ★3
imakeでビルドする場合
次の手順でビルド、インストールします。
% tar xf sanctuary-YYYYMMDD.tar.bz2 ★1
% cd sanctuary
% xmkmf -a
% make
% su
# make DESTDIR=path install ★3
★1 プラットフォームによっては、tar(1)
のオプションはyxf
またはjxf
かもしれません。
★2 SUSE Linux 9.1でRPM(apache-ant-1.6.0-42)を使用してAntをインストールした場合、AntがJDK 5.0を使用するようにするため、次のようにしてant
を実行してください。
% export JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.5.0_15
% /usr/share/ant/bin/ant
★3 path
には絶対パス(/usr/local
や/home/foo
など)を指定します。インストールされるファイルは次の通りです。
path/bin/sanctuary
path/lib/sanctuary/sanctuary.jar
使用方法
ヘッダファイルの生成
次のようにXMLファイルを指定してコマンドを実行するとヘッダファイルを生成します。
% sanctuary --code XMLファイル...
コマンドを実行したディレクトリを起点として、生成するヘッダファイルのパスはパッケージ名/クラス名.h
になります。ただし、パッケージ名に含まれるアンダースコア(_
)はスラッシュ(/
)に展開されます。
C++からインクルードできるヘッダファイルを生成する場合は、次のようにオプション--code=c++
を指定します。
% sanctuary --code=c++ XMLファイル...
HTMLファイルの生成
次のようにXMLファイルを指定してコマンドを実行するとHTMLファイルを生成します。
% sanctuary --html XMLファイル...
コマンドを実行したディレクトリにパッケージ名_クラス名.html
を生成します。さらに、インデックスとなるページとしてindex.html
を生成します。
TeXファイルの生成
次のようにXMLファイルを指定してコマンドを実行するとTeXのソースファイルを生成します。
% sanctuary --tex XMLファイル...
コマンドを実行したディレクトリにパッケージ名_クラス名.tex
を生成します。さらに、sanctuary.tex
とsanctuary.sty
を生成します。
dviファイルを生成するには、同じディレクトリにsanctuary.tex
とsanctuary.sty
を読み込むTeXファイルを用意する必要があります。配布物に含まれているsample.tex
を用いてdviファイルを生成するには、次のようにコマンドを実行します。
% cp どこか/sanctuary/sample.tex .
% platex sample.tex
sample.tex
とTutorialで紹介したサンプルから生成したPDFファイルのサンプルを用意しておきました。
スタブの生成
次のようにXMLファイルを指定してコマンドを実行するとスタブとなるソースコードを生成します。
% sanctuary --stub XMLファイル...
コマンドを実行したディレクトリを起点として、生成するスタブのソースファイルのパスはstub/パッケージ名/クラス名.c
(と.h
)になります。ただし、パッケージ名に含まれるアンダースコア(_
)はスラッシュ(/
)に展開されます。
バージョンの表示
次のようにコマンドを実行するとバージョンを表示します。
% sanctuary --version
バージョンはメジャー.マイナー.リビジョンの形式で、DTDに互換性がなくなるとメジャー番号が増加して、マイナー番号とリビジョン番号は0に戻ります。DTDが後方互換性を保ったまま変更された場合はマイナー番号が増加して、リビジョン番号は0に戻ります。