ダウンロード

最新版はxwiretap-20040516.tar.gzです。主に動作確認したプラットフォームは次の通りです。

  • FreeBSD 4.9 + XFree86 4.3.0
  • Red Hat Linux 9 + XFree86 4.3.0

必要な構成

次のものをインストールしておく必要があります。

Red Hat Linux 9では次のrpmで動作確認しました。

  • db4-4.0.14-20
  • db4-devel-4.0.14-20

ビルドとインストール

tar ballを展開後、環境に合うようにImakefileを編集します。Imakefileでは、最低限、次の項目について指定する必要があります

InstallBinDir
実行形式ファイルのインストール先ディレクトリを指定します。
MecabIncDir
MeCabのヘッダファイル(mecab.h)があるディレクトリを指定します。
MecabLibDir
MeCabのライブラリ(libmecab.so)があるディレクトリを指定します。
BerkeleyDBType
[Linuxの場合のみ] /usr/include/db1/db.h/usr/lib/libdb1.soがインストールされている場合はDB1を、/usr/include/db_185.h/usr/lib/libdb.soがインストールされている場合はDB185を指定します。

Imakefileを変更したら、xmkmf -a ; make ; make installで完了します。

FreeBSDを使用していて、MeCabをportsでインストールしている場合、なにも変更せずにビルドできるようになっています。

実行

Xwiretapの実行

Xwiretapは日本語EUCロケールでのみ動作することに注意してください。次のように、日本語EUCロケールを設定して実行します。

% setenv LANG EUCロケール名
% xwiretap [参照辞書のパス] &

具体的には、FreeBSDでは次のようにして実行します。

% setenv LANG ja_JP.eucJP
% xwiretap ~/.imserver-reference.db &

参照辞書のパスを省略した場合、/tmp/reference.dbを参照辞書として使用します。

Xクライアントの実行

環境によっては、事前にXサーバをlocalhostから接続できるようにしておく必要があります。

% xhost +localhost

Xwiretapを実行したら、次にXクライアントをXwiretap経由でディスプレイサーバに接続します。そのためには、次のようにローカルホストのディスプレイ番号1に接続するようにXクライアントを実行します。

% setenv DISPLAY localhost:1
% mozilla &

アプリケーションによっては、次のようにコマンドラインオプションで指定することもできます。

% xemacs -display localhost:1